この写真は6年前の夏に伺った千鳥ヶ淵戦没者墓苑の写真です。建築家谷口吉郎設計で、神格化された権威ではなく、人間の活動の可能性を中心に据えた墓苑は、誰でも気軽に寄れる公園といったところでした。

終戦の日、あいも変わらずしごとをしながら、事務所で宿題をやっているのか、ゲームをやっているのかわからない息子に語りかけました。

どんな人になりたいか?   漠然すぎてわかりにくい質問だが、自分が中二の頃は父の事業が大変で高校行かずに大工になれと決め付けられたこと。

おじいちゃんたちの頃は戦時中で、それこそ自分のなりたいことやりたいことなど夢のまた夢であっただろうこと。

勉強できるのはとても幸せなこと。知識を得ることが幸せなんかではなく、自ら考える力を養えることが幸せなんだと。

知識は風化し、すぐに役に立たなくなるが、自ら考える力はどんな局面でも構築し直すことができる力だ。と伝えた。

中二の息子は、矛盾した大人の社会に辟易し、嘘を通すことや、自らの間違いを認めないことが立派な大人のすることならそうはなりたくないという。

至極真っ当だと思う。

せめて、戦前に戻らぬように祈り、自ら考える大人でありたい…

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